【徹底解説】フィナステリド(プロペシア)の副作用
AGA対策にはフィナステリドが欠かせない。
「飲まなければハゲあるのみ。」
(アレルギーとかで飲めない人はごめんなさい。)
そもそもフィナステリド(プロペシア)って何?って人はこちらを参照
関連記事:【根拠あり】薄毛(AGA)を治す方法
フィナステリドを服用し続けなければ薄毛は進行してしまう。
私は10年以上服用し続けているからなんてことはないんだが、
普通は薬をずっと飲み続けるのに抵抗があるはずだ。
実際のところどうなのか?
調べて行くと「安全性が高い薬である。」と感じた。
今回はフィナステリドの副作用や安全性について詳しく解説する。
目次【この記事の内容】
1.フィナステリドの歴史
アメリカのメルク社によって開発
1992年に前立腺肥大の薬、プロスカー(5㎎錠)という商品名で認可され、
1997年には男性型脱毛症の治療薬としてFDAに認可された。
日本では2005年に厚生労働省に承認されている。
全世界60ヵ国以上で承認されている。
何が言いたいかって、
30年以上の時の試練に耐えて今尚AGA治療薬の第一線に採用される、安定間抜群のベテラン、スタメン選手ってことだ。
2.副作用の種類と発症率
では実際の副作用や発症率はどうなっているんだろう?
プロペシア(0.2mg及び1mg) 製造元のオルガノン株式会社によると
副作用発現率は
- 0.2mg投与群で1.5%
- 1mg投与群で6.5%
- プラセボ群で2.2%
製造販売元のオルガノン株式会社による代表的な副作用は
1~5%未満 | リビドー(性欲)減退 |
1%未満 | 勃起不全 |
頻度不明 | 肝機能障害、アレルギー症状(痒み等)、乳房肥大等 |
さらにオルガノン社の国内の臨床試験では
副作用(臨床検査値異常変動を含む)の発現割合は
0.2mg 投与群 | 1mg 投与群 | プラセボ群 | |
副作用発現率 | 1.5%(2/137例) | 6.5%(9/139例) | 2.2%(3/138例) |
性機能に関する副作用 | 1.5%(2/137例) | 2.9%(4/139例) | 2.2%(3/138例) |
本剤投与群(0.2mg及び1mg)に認められた主な症状はリビドー減退1.1%(3/276例)、勃起機能不全0.7%(2/276例)であった。
まずは最も確率が低い頻度不明の副作用について。
肝機能障害
そもそも薬は肝臓で代謝されるのでフィナステリドも肝臓に負担がかかる可能性がある、
とはいえ頻度不明なほど稀なケースなので、肝臓に障害をもっていなければそこまで意識する必要は無いと思っている(*注:素人です)(‘_’)
アレルギー症状
こちらも少数だが薬にはアレルギー反応を起こす人がいる。
その人のアレルギーがフィナステリドであればアレルギー症状が出るのは当たり前の話で、さらにフィナステリドでアレルギー反応というのは稀である。
症状としては痒み、蕁麻疹、皮膚の腫れ、発疹などがこれにあたる。
乳房肥大等
海外で実施された、3,047例の前立腺肥大症患者を対象としたプラセボとの4~6年間の臨床試験において、フィナステリド5mg投与群(AGA治療薬の5~25倍用量)で4例の乳癌の報告。
しかし別の3,040例の4年間の臨床試験では、プラセボ投与群において2例の乳癌の報告があったが、フィナステリド5mg投与群ではみられない。
18,882例のプラセボとの7年間の海外臨床試験では、フィナステリド5mg投与群及びプラセボ投与群で各1例ずつ乳癌の報告。
プラセボ群の方が乳癌発症率が高くなっている場合すらあるのでそもそも関係ないか、あったとしても相当に稀な事象である。ってことになる。
次は1%未満の副作用について
勃起不全
細かい症状としては勃起不全、射精障害、精液量減少
こちらも1%未満なのであなたが健康体ならあまり気にしない方がいい、
こういう気持ちの問題で起こる症状はプラセボ効果の方がよほど威力を発揮しかねないからだ。
そして万が一症状が起きた場合には「ED治療薬にたよる」という手もある。
最後に1%~5%の副作用
リビドー(性欲)減退
もはやこれは薬のせいじゃない、気持ちの問題だ、
男なら大丈夫だ!
国内の臨床試験結果を見て欲しい、0.2mg群よりプラセボ群の方が発症率が高くなってしまっているではないか👊
3.薬を飲み続けるってヤバくない?
AGA治療薬は飲むのを止めればまたハゲが進行してしまう、だからハゲを受け入れるその日まで飲み続けるのが前提だ。
人工物である薬を何年も飲み続けるのはたしかに気が引ける。
だがフィナステリドに関しては既に60ヵ国以上の人々が使い、30年以上の歴史があるにもかかわらず、重篤な副作用が少なくそして死者の報告もない。
「すごい数の人が長年使ってても副作用が少なかった」ってことだ。
安全性が高い部類に入る薬になるだろう。
4.フィナステリドのデメリット(とメリット)
フィナステリドのデメリットをまとめるとこうだ
- 低確率(気のせいレベル)の性欲減退
- ほぼ起こらない重篤な副作用
- 月々1000~3000円ほどの出費
対してしてメリットは
- 高確率でハゲが止まり、3年継続で78%が軽度回復、10年後でもさらに改善率は上がる傾向
参照:男性型脱毛症の日本人男性523人におけるフィナステリドの長期(10年)効果 - 薄毛治療薬の中でも安価
5.ハゲなくなるパワー(複利の力)
はげないメリットについてもう少し語らせてくれ。
あなたがもし今日からフサフサなら、気分が良いだけでは終わらない。
あなたの取る選択が変わってくる。
例えば、
- 呼ばれていた同窓会に堂々と出席する
- 下した前髪を立ち上げて暗い雰囲気を払拭する
- 不意の強風が怖くないので外で堂々と遊べる
- ウォータースライダーで余計な怖さに怯えない
知っての通り人生は選択の連続でハゲてなければ外交的な選択が増えてくる、
一つ一つの変化は大したものじゃないかもしれない。
でも、沢山の人と会えばコミュ力は上がり、ネタは増え、幸運が増えてくる、
ハゲないメリットは5年後、10年後に何倍にもなって返ってくる!
6.日常にある健康被害ランキング
そもそも薬の長期服用で心配なのは健康被害、ようは死んでしまったり障害が残ったり、
じゃもっと広い範囲で健康被害が起こるものを考えてみよう。
被害が大きい順番に並べてみた。
- たばこ
- 飲酒
- 移動
- 日本
- 学校
- 餅
- 子供の入浴
- 風邪薬
第1位 たばこ
最初はお決まりのタバコだ、
日本における喫煙が原因の死者は12~13万人、世界では500万人、
寿命に直すと8〜10年寿命を縮める。
肺がんの危険性が上がると思われがちだが全てのがんの危険性を平均で2倍引き上げる。
コンビニでタバコを買うとき「お金と命」で取引をしているのを知っているだろうか?
第2位 飲酒
2000年の調査でアルコールで亡くなった人は世界で180万人、全死因の3.2% になる。
社会的損失を伴う病気(すごく重い病気)の4%がアルコールが原因である。
みんなお酒ぐらい普通に飲むよね?
私も普通に飲む
しかしお酒を飲むときに「依存症と死の覚悟」をしてからお酒を飲む人はほとんどいないだろう。
第3位 移動
日本における道路交通事故で年間約40万人が負傷し約3000人が亡くなっている、
歩行中の死亡事故も約1000人だ。
もちろん移動しないわけにはいかないが、移動するということは致死率と負傷率が非常に高い「一か八かの賭け」だということ知っているのだろうか?
第4位 日本
知っての通り日本は災害大国だ。
2008〜2018年の10年間、全世界においてマグニチュード6以上の地震の内約13.1%は日本で発生している。
活火山数は日本が世界の7.1%を占める。
災害による被害額は日本が全世界の17.5%を占めている。
参照:防災情報のページ 内閣府
日本の面積は全世界のわずか約0.28%しかないのに災害の割合が高すぎる。
みんな当たり前に日本に住んでると思うけど、そもそもそれが危険だから。(>_<)
第5位 学校
日本における15~19歳の死因第1位は自殺だ(ちなみに15~39歳までずっと自殺が第1位(:_;))
そして10代の自殺の原因の4割が「学校問題」である
「どうしても行きたくないなら学校なんて行かなくていい」と言う親は増えてきてる気はするけどデータ状では依然として、4割が「学校問題」は変わってない。
テクノロジーが世界を変えようとしている2023年現在、本当に学校は必要か?
第6位 餅
消費者庁の発表によれば、65歳以上の「餅」が原因の窒息による死亡者は 2018年で363人、2019年で298人
平均約330人が亡くなってる。
2019年殺人で亡くなった人が950人、2018年住宅火災により亡くなった人が946人
330人は全然少なくない
第7位 子供の入浴
2018〜2022の5年間、0〜14歳までの子供で278件の死亡事故が発生している。
うち131件が浴槽の溺水によるものだ。
~事故発生の状況(例)~
・1人で入浴していた、様子を見たらうつぶせで
浮かんでいた。
・親と一緒に入浴し、少し目を離した時に、うつぶせで
浮かんでいた。
参照:子どもの不慮の事故の発生傾向 ~厚生労働省「人口動態調査」より~
第8位 風邪薬
2009~2013年の5年間、風邪薬で死亡した事例は15件、後遺症が残ったのは15件
「風邪薬なんて毎日飲む訳じゃないからそんなにリスクは高くないでしょ?」って思うけど、それは違う!
フィナステリドは毎日飲むけど死亡件数0
風邪薬はたまに飲むだけなのに死亡件数15だ
・・・風邪薬ヤバくね😱
参照:風邪薬など市販薬にも副作用 死亡が15件、消費者庁が注意喚起
7.まとめ(メリットとデメリットをどう取るか?)
上記の通り全ての行動にはメリットデメリットがある。
そしてみんなは、それらを比べてデメリットが最小になり、メリットが最大になるように上手に選択しているはずだ。
でも長いこと日本に暮らしていると「普段の行動」は「当然の行動」となりデメリットを忘れて選択し続けてしまう。
私が書いた健康被害ランキングでフィナステリドは最下位になるだろう(もちろん副作用がでないと言ってるわけではない)
ここまで書いても「薬品のフィナステリドを毎日飲む」という少数派の行動をするのは抵抗があるはず、
でも酒とタバコなんて食品じゃなくどっちかっていったら薬品だから。
それでも人は感情で動く生き物だからしょうがないけど
冷静に、少し立ち止まって考えたら違う世界も見えるはずだ。