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薄毛に効く数少ないシャンプーはどれ?

カテゴリー: 薄毛

2023年現在薄毛にもっとも期待できるシャンプーはケトコナゾールシャンプーだ。
次いでカフェインシャンプー

なぜケトコナゾールか?

それは薄毛に対するシャンプーの中で歴史も長く最も研究されているから(`・ω・´)ゞ

カフェインシャンプーも悪くないぞ(^^)

薄毛治療で費用対効果がいいのはこの二つできまり!その根拠を徹底解説!

※この記事は分かりやすさを重視するため表現が断定的になっています。ですから話半分くらいに読んでくださいね。

シャンプーボトルの画像

目次【この記事の内容】

  1. 育毛シャンプーは補助薬
  2. 本来は脂漏性皮膚炎の薬
  3. 薄毛改善の根拠となる文献の紹介と解説
  4. 男性ホルモンが多い薄毛&男性ホルモン関係無しの発毛
  5. 女性の薄毛 (FPHL、FAGA) に対して効果あり
  6. 他に有能なシャンプーはないのか?
  7. ミノキシジルの長期使用で効かなくなる問題
  8. 「シャンプー」という剤形の利点
  9. どこで手に入るのか?
  10. ケトコナゾールの副作用
  11. 美容師からおすすめの使い方
  12. まとめ

1.育毛シャンプーは補助薬

まずは信頼できる論文が多いケトコナゾールシャンプーについて。

文献によると確かに効果があるが、どの論文も大体は最後に「フィナステリドやミノキシジルの補助薬として有能である」的な締めくくりになっている。

具体的にはミノキシジル2%溶液に匹敵する。

けっこう生えるよ!ってこと👍

※フィナステリド→国が認める薄毛を止める薬

※ミノキシジル→国が認める毛を生やす力のある薬

それでも、まずAGA (男性型脱毛症) を治すならフィナステリド+ミノキシジル外用、

「さらに効果を上げたい」「ミノキシジルが効かない or 頭皮が荒れる」「フィナステリドは飲みたくない」そんなときに必要なのがケトコナゾールシャンプーだ!

2.本来は脂漏性皮膚炎の薬

脂漏性皮膚炎って何?・・・

ものすごく簡単に言うと、

脂漏性皮膚炎とは何らかの原因で皮脂内にいるマラセチア菌が過剰に増殖している状態。

・・・・・・

「頭皮が脂っこくて荒れてる」ってことww

そしてケトコナゾールはこのマラセチア菌を減らす薬なんだ。

この脂漏性皮膚炎は頭皮や脇などで起きることが多い(AGA患者は脂漏性皮膚炎を起こしていることが多い)

頭で起こした場合はフケや過度な油、ニキビみたいな発疹がポツポツできやすい。

さらに症状が進むと痒みを伴うこともある厄介な皮膚炎だ。

3.薄毛改善の根拠となる文献の紹介と解説

4.男性ホルモンが多い薄毛&男性ホルモン関係無しの発毛

※ここでは分かりやすく男性ホルモンと書いているが本当はDHT (ジヒドロテストステロン) のことだ。

伝えたい事は大して変わらないと思うのであまり気にしないでくれ。

上記マウス実験ではケトコナゾールは男性ホルモン関係なしでも発毛している。

ここで重要なことは、

薄毛治療の代表格であるフィナステリドも男性ホルモン (DHT) を阻害するが、ケトコナゾールとは阻害の仕方が違う。

ケトコナゾールはフィナステリドとは違う角度から男性ホルモンを阻害する。

補足:一応言っておくと、フィナステリドは5-αリダクターゼを阻害してDHT生産を防ぐのに対し、ケトコナゾールはDHT受容体にも直接結合する。(1992) 

そして、私の妄想ではフィナステリドとケトコナゾールの併用でより男性ホルモンを防ぐことができるのではないだろうか?

まとめると

長期間の酸化ストレスやフケは頭皮を老化させ、休止期脱毛やAGA脱毛を悪化させる可能性があり、そこにはマラセチアの存在が大きな原因になっている。

「マラセチア菌を止めれば薄毛改善するよ」的な内容だ

5.女性の薄毛 (FPHL、FAGA) に対して効果あり

女性の脱毛症治療は男性ほど明確ではなく、取り敢えずこうしておけばいい的な治療法が無いのが現実だ(>_<)

FPHL (女性型脱毛症) の場合も男性のAGAのように男性ホルモン (DHT) が関係はしているが、同じように作用するのかは今のところ不明な点が多い。

それでも男性ホルモン阻害薬で確かに薄毛改善は確認できている。

※女性の脱毛症は原因が様々なので男性ホルモンにだけ注目すべきではない※

しかし日本では強力な女性向け男性ホルモン阻害薬は認可されていない、それどころかミノキシジルも1%まで (海外では2%~5%)

そんな中、FPHLでミノキシジル2%と同等+男性ホルモン阻害効果をもったケトコナゾールはかなり貴重な成分ではないだろうか?

(根拠となる臨床試験は小規模ではある。)

6.他に有能なシャンプーはないのか?

実はフィナステリドやミノキシジル以外にも有用性のある成分は沢山ある

t-フラバノン、アデノシン、カルプロニウム塩化物、等々

問題は、塗布してからすぐ流してしまうシャンプーにおいて効果を発揮できるものは少ないということ。

そんな中、フケ防止シャンプー (ピロクトンオラミン) とカフェインシャンプーは効果をあげている。

フケ防止シャンプー (ピロクトンオラミン)

アンドロゲン性脱毛症に関連する休止期脱毛症を患っている150名の男性を対象とした研究で、被験者をランダムに3グループに分け、1%ケトコナゾール、1%ピロクトンオラミン、1%亜鉛ピリチオン、それぞれ配合したシャンプーを6カ月間、週2〜3回使用した。

結果は3グループとも抜け毛が減少し成長期の毛包の割合も増加、ケトコナゾールとピロクトンオラミンに関しては平均毛幹もアップ。

解説:「ピロクトンオラミン 1%はケトコナゾール 1%と同じくらい効果的」

カフェインシャンプー

(2017年)AGAの男性210人を対象として6ヶ月間のカフェインベース0.2%溶液とミノキシジル5%溶液の比較試験を行い、結果はカフェイン0.2%溶液はミノキシジル5%溶液と同等の成長期の改善を示した。

(2018年)AGAの女性被験者140名を対象として6ヶ月間のカフェインシャンプーと対象シャンプーとの比較試験。結果はAGA患者の6ヵ月後の抜け毛の数、抜け毛の強さ、毛髪の強度に関してより有効であった。

解説:「カフェインシャンプーはミノキシジル5%に匹敵する可能性が高い」

カフェインに関しては研究がどんどん進んできている、次の脱毛症診療ガイドラインに載ってくるかもしれないと個人的には期待している(`・ω・´)ゞ

7.ミノキシジルの長期使用で効かなくなる問題

ミノキシジルにはそもそも効きずらい人が存在し、さらに長期使用で効果を感じられなくなる人も多い。

ミノキシジルには長期間追跡した文献もある。

研究によるとミノキシジルは長期間にわたり毛の成長を促すことができる。

さらに細かく説明すると、約1年で毛の再生が最大になり、その後は再生がゆっくり減少していく、そして長期間でも効果があることが証明されている。

ゆっくり減少していくのは恐らく効かなくなってきているのではなく、薄毛 (AGA) が進行しているのではないだろうか?

なぜなら比較対象グループ(プラセボ群) の毛髪密度に関しても研究期間中徐々に下ってきているから。

そしてこの「1年で最大」というのが「効かなくなった」と感じる原因ではないだろうか?

いずれにしてもフィナステリドとミノキシジルだけではどこかの段階でパワー不足にはなってしまうだろう。(:_;)

8.「シャンプー」という剤形の利点

現状、薄毛治療で恒久的な効果があるものは植毛くらいである。

しかしその植毛ですらフィナステリドと組み合わせなければ植毛した部分だけが元気に残り周囲のハゲは進む…行きつく先は離れ小島だ(*´Д`)

つまり薄毛治療はハゲを受け入れる「その日」まで買い続け、そして使い続ける必要がある。

正直ローションを何年も、しかも効果が薄れてきてる気がする中で使い続けるのは至難の業だ。

例えるならドラクエの最初の村でレベル99を目指すのと同じこと( ゚Д゚)
「やってられっか!」ってなる。

しかしシャンプーならどうだろう?ほとんどの人が毎日してる!

例えば¥1000のシャンプーを使っているならそれをケトコナゾールシャンプーに変えれば手間は変わらず差額は¥2000!しかも毎日する必要もない (商品の推奨は週5回) 研究では週2〜3回の6ヶ月で明確な効果がでてる。

9.どこで手に入るのか?

ケトコナゾールが買えるのはAGAクリニックか、海外からの個人輸入になる。 (ちなみにアメリカでは州によっては薬局でも買えるらしい)

値段は現在475mlでクーポン等駆使して大体¥3000といったところ最近は円安が進んで高くなってしまった(´・ω・`)

日本の薬局で普通に買うことはできない、処方箋もらわないとだめなやつなんだ。

薄毛治療は大体このパターン、医薬部外品レベルじゃ効果が弱いってことなんだろうな・・・

カフェインシャンプーも個人輸入で250ml ¥2000程になる。

個人輸入が怖い人も多いだろうからこの記事もよんでくれ。

10.ケトコナゾールの副作用

ケトコナゾール外用の主な副作用は

痒み、ヒリヒリ感、かぶれ、蕁麻疹などのアレルギー症状等。
副作用の頻度、症状は低く安全性が高いとされている。

半面、ケトコナゾール内服に関しては肝臓や副腎に重篤な副作用がある、
ケトコナゾールシャンプーは安全とはいえ医薬品なので油断しないように。

それとは別にケトコナゾールシャンプーはクレンジングシャンプー並みに洗浄力が強い、なので脂漏性皮膚炎の治療には当然もってこいなのだが、そうじゃない場合は洗浄力が邪魔になる。

ショートの人はいいがミディアム〜ロングの人は絡まりやダメージが気になるところ。

11.美容師からおすすめの使い方

実は私は美容師だ(;^ω^)
そこでお勧めの使い方だが、

シャンプーを手のひらに取って薄く伸ばし、それをクリームのように使う方法、頭皮にのみ付けるようにしてあとは指の腹でそれをなじませる。

シャンプーはそもそも泡だてる必要はない、シャンプー中の成分が油 (汚れ) と水を混ざる状態にしてそれをシャワーで流してるだけで、こする必要はない、伸ばすだけでいい!

これなら根元付近だけ洗浄されるので中間〜毛先に関しては最小限ですむし必要に応じて少量毛先まで手櫛でシャンプー剤を移動してもいい(‘ω’)ノ

ちなみに髪を流したときに軋んだから傷んだと感じるだろうがそうではない!

よく言う「アミノ酸ベース」であろうが、「弱酸性シャンプー」であろうが、もし洗浄剤だけでできていればほとんどの製品は軋む。

なので基本的にシャンプーには使用感を向上させる目的の成分が入っている。

つまり、シャンプーにはキシキシ感を隠す工夫がある。
そしてクレンジングシャンプーはキシキシ感を隠さない!

キシキシ感はダメージと関係ない!
ダメージのない子供の髪は軋んでいるはずだ。

ちなみに、私が使っている黒いボトルのケトコナゾールシャンプーにも感触剤は入っていない!

傷んだかどうかを判定するのは1ヶ月後それも髪を洗った次の日に「髪がまとまらない」「引っかかる」こんな症状が出たときに初めて傷んだと言える。

髪を洗った直後はどの製品でも大体いい感じになってるからそれを宛にしてはいけない。

それと感触剤の入っていないシャンプーで髪を洗ったあとは構造的にトリートメントの乗りがいい、
もうツルっつるになる。(トリートメントで髪が修復するわけではない)

スタイリング剤をつけていない場合、毛に関してはシャンプーで洗う必要はない。お湯でしっかり流せば十分だ。

あなたの髪はそんなに汚くないでしょ(=゚ω゚)ノ

ただしケトコナゾールシャンプーは洗浄力が強いので特にしっかりと流す必要がある。

肌荒れを起こすからこれだけは注意しよう!

12.まとめ

色んな人に広く読んでもらうためにだいぶ断定的に書いてきたが最後は少し真面目に、

購入のハードルはあるがケトコナゾールシャンプーは明らかに有効で、特に脂漏性皮膚炎気味でAGAの人には一石二鳥なので使わない手はないだろう、上にも書いた通り脂漏性皮膚炎にはAGAを悪化させる可能性が高い、女性も同じだ。

ケトコナゾールにはDHTをフィナステリドとは違う方法でブロックする機能があり、

さらに炎症抑制のおかげなのか、それ以外の効果なのかははっきりしないが (マウスは健康な個体で発毛が促されてる) ミノキシジルとは違う方法で生えることも証明されてる。

論文に書かれている通り副作用が極めて少なく、フィナとミノの補助には最適である。

「論文が間違いだった」と言うことも沢山あるので絶対ではないのだが歴史が長く研究の数も多いので、信憑性が高いとは言える。